きこちゃん家

ウツ状態の「まぁちゃん」と引きこもりの「あっちゃん」の状態と、たまに揺らぐ「のんちゃん」の話です

あっちゃん 病院に行く

  ひと月ほど前のお話です。

 

 急に寒くなってきて、きこちゃんの家も周囲からの冷気にさらされて、部屋の中もずいぶん寒くなってきました。

 

 そんな中、あっちゃんがお腹が痛いと言い出したのです。

 

 いつも飲んでいる薬を飲んでも治りそうにありません。

 

 そんなあっちゃんでしたが、もうお医者さんにいかないとヤバいと感じたのでしょうか、きこちゃんのお医者さんに行こうよ、という説得に折れて、本当に久しぶりに出かける事になったんです。

 

 病院までは歩いて10分ほどです。

 

 でも、ずーっと外に出ていないあっちゃんには遠過ぎました。タクシーもあの独特の匂いがダメなので、きこちゃんが運転するバイクの後ろに乗って行く事になりました。

 

 そして、当日。

 

 あんなに着る物について、あーだのこーだの言っていたのに、寒いしバイクだということで、あっさりとバイク用のコートとヘルメットを被され、出かけることになりました。

 

 のんちゃんは、バイクを先導してきこちゃんの負担を和らげる役目と、きこちゃんが事務処理でちょっとでも離れる時に、ボディーガードのようにする役目でした。

でも、病院の待合室では、遠目には、のんちゃんが患者で、それを気遣う娘としてあっちゃんが、そしてのんちゃんに付き添うきこちゃん、という図に見えていたようでした。

 

 さて、随分と待たされたあっちゃんですが、男性のお医者さんでも何ら問題はなく、暫く様子を見て、と言われ、薬を処方されただけで帰宅いたしました。

 

 病院の帰り道、久しぶりなので最近近くにできたコンビニに寄り道しました。当然、真新しい品物やグッズを仕入れ、元気に帰宅しました。

 

 病院に行く時だけは緊張したあっちゃんでしたけれど、その後は、緊張もせずに元気に帰宅できて、のんちゃんもきこちゃんも嬉しかったしホッとしています。

 

 そして、もっとビックリしたのは、あっちゃんが「もっと外に出たい」と言った時でした。普段の生活に戻らないといけないような気がする、って。

 

 きこちゃんものんちゃんにとっても、これほど嬉しいことはありません。だって、ずっと引きこもりで、外には出られなかったから。

 

 

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