きこちゃんの役目
きこちゃんです。
昨夜は以前からお出かけする予定だったので、まぁちゃんは夕方からすこし緊張していたんだよ。
早めにソラナックス飲んでおこうか?って言ったら
うん
って言って自分で飲んだよ。
もうじきお出かけ時間って頃になったら、まぁちゃんがベッドの上で足をこすりつけたり布団にしがみついたりしながらブツブツ言ってたの。
「だいじょうぶ、何ともない。だいじょうぶ、何ともない。」
まるで呪文のよう。
必死に自分に言い聞かせているようでした。
行くのやめようか?
って聞いたら
行きたい
って。
でも、駅に行くのが怖いんだって。
人の中に入っていくのが怖いらしい。
んじゃ、バイク出してあげるから、その後ろに乗っていく?
うん
って まぁちゃんが頷いた。
んじゃ、ちょっと小雨が降っているけどバイクでタンデムして行くかいね−。
行った先でも人ごみは難しかったらしく、具合悪くなったみたい。
まだこういうの難しいんだね。
もうちょっと元気になったら来ようね。
帰りは結構雨が降っていたけどスイスイバイクで帰ってこれたよ。
お疲れさまでした!
今日はちょっと頑張り過ぎちゃったから、ゆっくり休みなよと言って寝てもらいました。
さて、本日は夕方にまた不安定に。
ピーピー言っていたんだけど、きこちゃん、用事があって、構ってあげられなかったんだ。
そしたらね。
まぁちゃん、怖い顔になっちゃって、また きこちゃんを押しのけたの。
あっち行ってって感じで。
まぁちゃんが自分で「薬飲む」って言ったのでソラナックスを飲んだから、そのうち効いてくるだろうと思って一人部屋に残して落ち着くかなと思って外で待っていたの。
でも、部屋の中からは たまに
ばたっ
ばたっ
って音しか聞こえてこないから、だめかもなーって思ったので
きこちゃんは部屋の中に入っていったよ。
しばらくなでなでしてたら、少しずつお話をしてくれた。
ピーッて言って きこちゃんのこと呼んだのに
来てくれなかった。
来てくれなかった。
一度来たけどすぐにまた行っちゃった。
ピーッ。
甘えたかったんだね。
怖い顔して きこちゃんのこと、押しのけるときは
甘えたかったのにー、というサインなんだね。
わかったわかった。覚えたよ。きこちゃん覚えたからね。
我慢しちゃだめだよ。
病気なんだからね。
少しずつでも、きっと良くなるから。
大丈夫だよ。
もうこう言うしかない。
繰り返し繰り返し伝えていくしかない。
辛かったね。
もう大丈夫だよ。
何度でも何度でも。
それが きこちゃんの今の役目。